博報賞

活動タイトル

世界に通用する論理的な思考力・表現力を育む「ことば科」の取り組み

広島県立広島中学校

国語・日本語教育部門|博報賞| キーワード:広島県
広島県立広島中学校

活動内容

教科間連携で行う「ことば」の教育

県立の中高一貫校である広島中学校では、2004年度の開校当時から特設科目「ことば科」を開設している。グローバル化時代に必要な論理的な思考力・表現力を高めることを狙いとしたことば科では、「国語と英語」「国語と理科」といったように多くの単元で、複数の教科の教員が協働的に指導に当たっている。
ことば科では、言語技術を磨く「話型・文型等の型(約束事)」をトレーニングしたのち、他教科とのティーム・ティーチングによる学習単元で、習得した「型」を活用して発表や議論する場を設定する。こうした取り組みによって、生徒たちは表現する際に、誰に対し、どのようなことばを用い、どのような順序や構成で話したり書いたりすれば効果的かという意識を向上させる。その成果は、県内で開催されるコンクールで、どの学年でも最終選考に残るほどの優れた文章表現力を見せるほか、ディベート活動の場でも高い評価を残している。
発達段階を踏まえながら、言語教科間の連携強化、さらに他の教科で習得した知識や考え方を使って課題を設定し、議論したりまとめたりする教科横断的なことば科の成果は、高校卒業時に提出する100枚におよぶ優れたレポートにも表れている。

【写真】
英語と国語の教科間連携で行う「ことば」の授業

審査委員より

新しいタイプの県立中学校として設立されて以来、長い間にわたって独自の「ことば科」を中心とした教育を展開してきた学校である。応募資料からわかるように、国語科・英語科といった従来の教科の枠に縛られずに生徒の「ことばの力」を育てていく「ことば科」でのユニークな取り組みを通して、生徒の思考力や表現力を伸ばしてきた。とくにこの学校で育てられた生徒たちの問題探求能力、文章表現能力は高く、併設の高等学校進学後の「卒業研究」として生み出された作品群にその成果を確かめることができる。困難や課題を乗り切ることのできる「ことばの力」をそなえた人を育てる教育のあり方を示している

プロフィール

広島県立広島中学校

【代表者】
諸藤 孝則

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2004年

【団体所在地】
広島県東広島市

【HP】
http://www.hcyuko.hiroshima-c.ed.jp

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:476名 ○クラス数:12クラス ○指導者数:24名