博報賞

活動タイトル

屋島未来フロントランナーを目指す総合的な学習の展開

高松市立屋島小学校

教育活性化部門| キーワード:地域の活性化/地域交流/異年齢交流香川県
高松市立屋島小学校

活動内容

協同的な語り合いと創造的な体験活動を通して、主体的に学び続ける子どもを育てる

 瀬戸内海国立公園に位置する名勝「屋島」に住みながら、子どもたちはそのよさを十分理解していなかった。そこで、高松市の名所である屋島の自然、文化、歴史について生活科・総合の学習の時間を使って調べ、進んでかかわることを通し、地域に気づき、自ら課題を見つけ、課題を模索していく活動を行っている。地域の方々にかかわり様々な思いや願いにふれることで、子どもたち自身に屋島に対する愛着を持たせる。そして、立場、考え方等の異なる他者を受容的・共感的な姿勢で理解しながら、課題を自分のこととして捉え、どうしても伝えたい、言いたいと本音で話す語り合いと、創造的な体験活動とを効果的に組み合わせることで、積極的に活動し主体的に学ぶ姿勢が身につくと考えた。
 6年生では、「屋島の歴史文化を演劇で表現することを通して、よさを発信」している。地域の現状を知ることから、これまでに学習した屋島の歴史文化を演劇で表現し、観光客にも喜ばれている。子どもたちは「屋嶋城」「源平合戦」など、伝えたい場面を選び台本を作成する。そして屋島山上や地域で上演し、地域の活性化にも役立てている。
 5年生の「おもてなしガイド」では、地域の産業や文化を体験することから屋島のよさを実感し、伝えたいという気持ちが沸き起こってきた。屋島寺を訪れた方に、4年生までに学んだ自然や景観、伝説などについて紹介している。ガイドを繰り返すうちに、観光客の喜びを子どもたちも喜びや充実感と感じ、意欲的に活動に取り組んでいる。今年度は屋島観光とおもてなしガイドをセットにした観光ツアーを企画・実施している。
 全校的な活動でも年間2回の全校生屋島登山や、子どもたちが屋島にかかわってきた体験から生まれたことばを七五調にまとめた「屋島讃歌」制作など、年間を通して屋島を取り上げ、屋島への思いを育てている。
 子どもを中心とした活性化運動は地域の活力を高め、地域に希望を与えており、総合的な学習が年々地域とのつながりの強い活動に変わってきている。

【写真】
屋島の歴史「屋嶋城」「源平合戦」を演劇で発信



審査委員より

歴史と伝統ある屋島の地を舞台に、子どもたちが意欲的に活動し、ふるさとの未来に向けて確かな歩みをしていることが分かる。屋島ガイドの観光ツアー、屋島の歴史文化の演劇などを通して、ふるさと屋島のよさに気づき、ふるさと屋島の未来を考える子どもが育っている。こうした教育活動を永続的に行い、世代を超えた活動へと発展していくことを期待する。

プロフィール

香川県 高松市立屋島小学校(たかまつしりつやしましょうがっこう)

【創 立】
1887年

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童数 : 473名 ○クラス数 : 19 ○指導者数 : 30名