博報賞

活動タイトル

各教科で生きてはたらく読解力の向上を目指した新しい授業の展開

京都市立御所南小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

国語・日本語教育部門| キーワード:書く力/作文/論文/短歌/俳句/エッセイ/文集京都府
京都市立御所南小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

活動内容

「読解科」の新設など「思考表現力」の育成によって、児童主体の活発な話し合い活動を実現している。
 読解力は思考・判断・表現のプロセスと深く結びついた力であることや、本校が大事にしてきた学び続ける力から、将来を切り拓く力として「読解力」の育成を教職員一人ひとりの共通した教育理念であると確認し、授業改善に取組んだ。
本校では読解プロセスを重視し、読解力の育成のためにつけたい力を「課題設定力」「情報活用力」「記述力」「コミュニケーション力」の4つの力ととらえ、総称して「読解力」としている。
 読解力の基盤となる学ぶ力のために、子ども主体の授業を構築している。子ども主体の学習とは子どもが司会をし、話し合いを通じて一人ひとりが考えを深めていくことで進められるものと考え、学習の目的や児童の発達段階に応じてペアワーク、グループワーク、クラスワークを取り入れている。45分の中に話し合いを必ず位置付けることで、自分の考えを毎時間表出することができる。一斉学習の方が時間がかからず、子どもたちが理解したように思えるが、子どもによる司会・進行では子どもはあらゆる知識を活用し、話し合いによって学び、新しい知識を創り出している。このような学ぶ力は教師主導の一斉授業では育ちにくい。対話力・司会力の育成のためには子どもの実態を把握し、すべての子どもに力がつくようにしている。この系統が読解力育成の
生命線である。
 また、小中一貫教育による9年間のカリキュラムを作り、読解力を育成するための時間「読解科」を新設した。
課題図書や新聞、パンフレットや図記号といった多様なテキストを教材として取りあげ、それぞれの働きを分析する活動や考察した内容を自らのことばで表現する活動を通じてテキストを読み解くための手法を中心に学習する。
 育成した読解力を各教科・領域で活用し、思考表現力をつけるために、他教科の単元計画においても4つの力を育てる活動をお互いに関連させながら配置し、子ども主体の授業を展開している。

【写真】
子どもの司会によるクラスワーク



審査委員より

課題図書、新聞、パンフレットの分析など、独自の「読解科」の新設、記述力を高める指導、ベン図なども取り入れた思考表現力の指導、子ども主体の司会進行による授業展開とそのための指導、「読書くらぶ」の取組など、つける力を明確にした系統立った指導が豊かに構築されている。実践の積み重ねが大きな効果をあげている。

プロフィール

京都府 京都市立御所南小学校(きょうとしりつごしょみなみしょうがっこう)

【創 立】
1995年

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童数 : 1,250名 ○クラス数 : 39 ○指導者数 : 84名