博報賞

活動タイトル

「平和学習」の取組みによる、郷土を愛し、志をもって生きる生徒の育成

長岡市立南中学校

教育活性化部門| キーワード:平和学習新潟県
長岡市立南中学校

活動内容

 地域を愛し、平和を愛する心を育む。かけがえのない未来に生徒一人ひとりを立ち向かわせる教育活動。
 長岡市は、北越戊辰戦争やアジア・太平洋戦争時の空襲から復興した歴史をもっている。一方、生徒は先人の辛苦や努力の過程を知らずに現在の平和な長岡に生きている。郷土が歩んできた復興の歴史を知り、自己の生き方と重ね合わせて学ぶことで生徒の郷土長岡への誇りと愛着を高め、志をもって生きる態度を育むことができると考え、総合的な学習の時間を中心に長岡の過去・現在・未来を考える「地域単元」を各学年に位置づけた。
 1年時では「幕末の三傑に学ぶ」単元で、幕末長岡の偉人(河井継之助、小林虎三郎、三島億二郎)の生き方について学び、学習のまとめとして「三傑劇」を制作・上演している。2年時では「長岡空襲から戦争と平和を考える」単元として、地域巡検、戦争体験者の講話、平和行事の参加などを実施している。3年時では「長岡の職業人に学ぶ」職場体験学習等につなげている。
 とくに2年時の「平和学習」では、修学旅行先に広島を加え、空襲を受けた戦災都市である長岡と原爆が投下された広島の過去に学び、戦争に対する嫌悪感と平和を愛する心、戦争とは何かを見抜く力、そして平和を築くために具体的に行動する態度を育てることをねらいとして3つの学習活動を進めている。「知る」=生徒が戦争体験者の方など様々な人と関わり、自ら進んで「知る」活動。「考える」=生徒が学んだ知識をいろいろな観点から考察し、その意味や価値を「考える」活動。「行動する」=生徒が平和実現のために何をすべきかを追求し、周囲の人に対し「行動する」活動。
 そして、3年時には平和学習の集大成として生徒たちによる「平和劇」の上演がある。生徒自ら平和に対する責任や考え方が育まれることはもちろん、観劇した地域・保護者の方、学区の小学生にも大きな反響を呼んだ。さらに、劇中発表された合唱曲「誓い」は全校で歌い継がれ、上級生が伝えようとした想いを下級生が受け止め引き継ぐ行動につながっている。

【写真】
平和への決意を込めた全員合唱 「誓い」



審査委員より

平和について探究していく生徒主体の学習が地域の特性を活かして展開されている貴重な実践である。人との関わりを通じて郷土の歴史を学び、未来の平和について考え抜き、劇の上演などによって思いを伝える生徒たちの体験が、将来の生き方に対する明確な意志を育んでいる。

プロフィール

新潟県 長岡市立南中学校(ながおかしりつみなみちゅうがっこう)
【創 立】
1947年
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○生徒数 : 449名 ○クラス数 : 15 ○指導者数 : 38名