博報賞

活動タイトル

「豊かな心は豊かなことばから...」ことばの学習を基盤に人間性の育成を図る

精華町立山田荘小学校

国語・日本語教育部門| キーワード:論理的思考力京都府
精華町立山田荘小学校

活動内容

 「豊かな心は豊かなことばから 豊かなことばは豊かな心から」山田荘スピリッツに基づくシステム的な実践。
 精華町立山田荘小学校は2007年に文科省より「国語力向上モデル事業」に指定された当時から「ことばの学習を基盤に豊かな人間性を育成する」という実践研究を通し、学校全体で国語科を中心に授業改善に取組み、児童に主体的に学ぶ意欲とその基盤となる人間関係づくりを同時に取組むことを重視してきた。今日までの歩みは大きく4つの期に分かれる。
 第1期は国語科の授業改善とことばの教育の基盤づくりと小中連携における書く力の育成。PISA型読解力対応「ことばタイム」、語彙指導の「ことばのポケット」などの取組みが始まり、書くことに対する抵抗感が減り、論理的表現力が育まれてきた。
 第2期は説明力(プレゼンテーション力)の育成。全校で全教育活動を通して説明力の系統性を意識した取組みを進めてきた結果、発達段階に応じた説明力が身につき、プレゼンテーション力の系統表を意識した授業をしたり、相手を意識して分かりやすく表現する学習をしたりすることで、表現方法が広まり表現力が向上した。
 第3期は論理的思考を高め、主体的に学び合う児童の育成。「考える力」をプログラム化し、様々な生活の場に生きて働く「考える力」を育成する手立て(「考える力のプログラム基本型」に基づくワークシート、シンキングシートの作成)と、話し合う力を高める対話討論力の手立て(司会力の向上、目的に応じた話し合いの手引き、話し合いの基本型)を開発した。
 第4期は人間力活動科の創設と「ろんり」の力の育成。21世紀型生きる力として「論理的思考力を基盤として人間関係力とセルフマネジメント力」を育成する取組みで、これまで実践してきた「ことばの力」を基礎に、実生活の中で機能する論理的思考力をさらに伸ばし、自立し共生できる人間力を育成するため、新しい学習の分野を拓いていこうと考えている。

【写真】
目的に応じた話し合いを進める活動



審査委員より

言語活動の充実をめざす全校的な授業改善に加え、読書活動や語彙指導の充実、ポートフォリオ活用、プレゼンテーション力育成、論理的思考力育成のプログラム化等、国語力向上と学びの主体性を育むための、系統的で多様な手立てが工夫され、継続的に実践されてきている。コミュニケーションスキルなど豊かな人間性を育てる目配りがある点も高く評価される。

プロフィール

京都府 精華町立山田荘小学校(せいかちょうりつやまだしょうしょうがっこう)
【創 立】
1886年
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童数 : 399名 ○クラス数 : 15 ○指導者数 : 23名