博報賞

活動タイトル

ユニバーサルデザインの考えによる、子どもの想いや願いを大切にする授業の創造

三春町立三春小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

特別支援教育部門| キーワード:発達障害/学習障害福島県
三春町立三春小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

活動内容

 教育委員会、町の保・幼、小、中の特別支援教育担当者が一体となって取組む、三春町の実践。
 三春小学校は児童数326名。通常の学級が12学級、特別支援学級が6学級(知的障害3、自閉症・情緒障害3)、さらに通級指導教室が3教室設置されている。子どもたちのもっている力を最大限活かしていけるように、地域に根ざした開かれた学校を創造する中で、一人ひとりの違いを求めた関わりを大切にし「ユニバーサルデザインの考え方による分かる・できる・楽しい授業づくり」をめざしている。
 三春小学校の教育実践の特徴は、まず、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)との連携で確実な教育推進をしている点があげられる。地域の代表で組織する学校運営協議会との意見等を運営に反映することで地域ぐるみの応援を受け、全職員が日々の活動に自信をもって取組んでいる。
 次に、三春町の地域支援ネットワークが支える特別支援教育の充実がある。「個性を大切にした教育」の一環として特別支援教育の充実に力を注ぎ、「特別支援教育関係担当者会」を年3回開催している。地域の関係者が一堂に会して情報交換や情報の共有化を行うとともに、担当者同士の顔の見える連携へとつなげている。保幼小中のスムーズな移行支援がなされ、保護者や当事者である児童生徒が安心して就学や進級を迎えられる一因となっている。
 そして、「ユニバーサルデザインの学級づくり」。発達障害のある児童も、障害とはいえないまでも困り感をもっている児童もいる。障害の有無に関わらず支援は必要とされているとの認識に立って、子どもが安心して学べる環境づくりに取組んできた。困り感のある子どもに「ないと困る支援」は、他の子どもには「あると便利な支援」という考え方のもと、「分かる、できる、楽しい」授業と「確かな学力の獲得」の実践が進められてきた。
 三春町が一体となったこうした取組みの、全国への拡がりを期待したい。

【写真】
膝を固定して動いてみることで関節の働きを実感



審査委員より

福島県三春町では、早い時期から、障害のある子どもへの支援を大事にしてきたが、特に近年、新たな特別支援教育の時代になり、発達障害等の障害のある子どもへの対応として、5歳児発達相談、通級指導教室の設置、ユニバーサルデザインの学級・授業づくりなど、特別支援教育の推進に、町を挙げて取組んでいる。三春小学校はその中心として取組んでいる。三春町の取組みが全国に広がることを期待している。

プロフィール

福島県 三春町立三春小学校(みはるちょうりつみはるしょうがっこう)
【創 立】
1873年7月10日
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童数 : 326名 ○クラス数 : 18 
○指導者数 : 36名(校長・教頭・教諭・養護教諭・主査・講師・介助員)