博報賞

活動タイトル

発達の段階に応じた読書活動の充実と「読書のまち 美濃白川」の実現

白川町

国語・日本語教育部門| キーワード:岐阜県
白川町

活動内容

 白川町では、「本が大好き!白川の子」をめざす姿として、発達の段階に応じて様々な読書活動を行い、「読書のまち 美濃白川」の具現に向け取り組んでいる。
 乳幼児期においては、乳児(4ヶ月~6ヶ月)健診と2歳児健診の2度にわたって保健福祉課と連携を図り、ブックスタートとして本を贈り、母親に読書の重要性や読み語りのポイントを伝えている。また、町内の6保育園の全てで毎日「読み聞かせ」を行っている。
 小中学校においては、「多読」「味読」「朝読書」等に取り組むとともに、町内全8校が「可茂地区図書館コンクール」に応募し、図書館活動の充実を図った。2010年度、2011年度と二年連続で町内の学校が最優秀賞を受賞した。また、成人式では、「20歳の20冊」の取組として、図書リストの中から新成人が自ら選択した本を1冊ずつ贈っている。
 2011年度に「第1回 美濃白川 読書サミット」を実施し、楽集館(町の図書館)のブックトークに始まり、小中学校の読書活動の発表、公民館やPTA連合会の取組の発表、「読書の魅力」についての意見交流を行った。参加者130名は、「読書のまち」の息吹を感じ取っていた。2012年度は、進行役を児童生徒に委ねたり、保育園の発表やグループによるフリートークを位置付けたりするなど、新たな工夫を試みた。参加者は、町内外から前年を上回る150名となり、保小中の連携の大切さを実感するとともに、参加者全員が読書についてその魅力を語ることができた。
 このような活動を通して、子どもたちの読書への興味は高まり、読書量の増加に伴って、語彙力が増加し、自分の言葉で叙述をもとに、創造したことや考えたことを様々なことばで表現できるようになった。また、授業において、教科書で学んだことだけではなく、読書で得た知識を生かして話をすることができるようになってきた。今後、客観的なデータをもとに経年比較するなどし、継続的に児童生徒の学力の変容を見届けていきたい。

【写真】
「読書サミット」で世代を超えて読書の魅力を語り合う町民




審査委員より

町立図書館を中心に、家庭、保・小・中が連携し、ブックスタートから成人式に至るまでの、いろいろな機会を活かした、読書ボランティアや保護者、PTAなどが協力した多様で質の高い読書活動が高く評価された。町内の小中学校では、国語科と各教科が連携した授業が展開され、個人の読書履歴などに基づく細やかな読書指導や図書委員会の積極的な取組など、充実した実践成果を生み出している。

プロフィール

岐阜県 白川町(しらかわちょう)
【創 立】
1956年
【学校(団体)規模・活動参加人数】
児童・生徒数:70名(白川小)、73名(白川北小)、133名(蘇原小)、95名(黒川小)、46名(佐見小)、175名(白川中)、57名(黒川中)、35名(佐見中)
クラス数:8(白川小)、8(白川北小)、7(蘇原小)、8(黒川小)、5(佐見小)、8(白川中)、3(黒川中)、3(佐見中)
指導者数:21名(白川小)、17名(白川北小)、18名(蘇原小)、17名(黒川小)、13名(佐見小)26名(白川中)、16名(黒川中)、13名(佐見中)、6名(楽集館※)
※町の図書館
読み聞かせサークル:楽集館読み聞かせ会(29名)、ぐるんぱ(14名)、お話玉手箱(36名)、かくれんぼ(7名)、にこにこ・PEACE(25名)、ぐりとぐら(15名)、ひょうたん島(12名)、こんぺいとう(25名)