博報賞

活動タイトル

就業を目指す効果的な教育システムの構築とその充実・発展を目指した教育活動の展開

北九州市立特別支援学校 北九州中央高等学園

特別支援教育部門| キーワード:福岡県
北九州市立特別支援学校 北九州中央高等学園

活動内容

 本校教育の目標は、北九州市内に在住する軽度の知的障害のある生徒が、社会人としてのルールやマナー、職業人としての知識・技能・態度を身に付け、就業への道を拓くことである。
 開校から3年間、実践研究「就業を目指す教育の在り方について~効果的な教育システムの構築と実践~」に取り組んだ。本校教育課程の三本柱である「基礎学習」「社会生活学習」「作業学習」を通して社会人・職業人を育てるシステムA、産業現場等における実習を通して学校と社会をつなぐシステムB、効果的効率的な組織運営を目指すシステムCを提案し、その有効性を検証した。引き続き、2010年度より「就業システムの充実・発展を目指して~キャリア教育の視点に立った取組~」を解明する研究に取り組んでいる。
 開校以来、3期で87名を企業に送り出し(就職率89%)、以下の成果を解明できた。
・システムAにより、卒業後の社会生活・職業生活に密着した指導内容を設定し、効果的な指導方法を解明できた。また、就労支援専門家の有効な活用により就業に必要な作業スキルを高めることができた。
・システムBにより、産業現場等における実習を核とし、きめ細かい事前事後指導と課題改善のための取組を通して就業に必要な力を高めてきた。約280社に及ぶ実習・就業協力企業を開拓し、連携できた。
・システムCにより、「育てる指導部」「就業につなげる進路支援部」「環境を整える相談支援部」を中心とした校内の就業支援体制、及び外部組織との就業支援ネットワークを構築できた。
 「チーム北九州中央高等学園」を合ことばに、生徒・保護者・教職員が一丸となり、目標である企業就業100%を目指して、就業システムの充実と発展に最善を尽くしたい。

【写真】
パン作りを通して作業技能を高める食品コースの生徒



審査委員より

2007年の設立以来、比較的軽度の知的障がいの生徒の一般就労に向けた教育に取り組んでいる。その進捗や成果について、様々なデータを丁寧に分析・評価し、充実発展に向けて取り組むというスタイルを確立している。全国で設立が進む、このような高等部のみの特別支援学校のモデルの一つにもなるだろう。

プロフィール

福岡県 北九州市立特別支援学校 北九州中央高等学園(きたきゅうしゅうしりつとくべつしえんがっこう きたきゅうしゅうちゅうおうこうとうがくえん)
【創 立】
2007年
【学校(団体)規模・活動参加人数】
児童・生徒数:110名
クラス数:12
指導者数:35名