博報賞

活動タイトル

偕楽園を中心とした、地域の伝統文化の継承と地域を愛する子どもの育成

水戸市立五軒小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

日本文化理解教育部門| キーワード:茨城県
水戸市立五軒小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

活動内容

 本校では、豊かな水戸の伝統・文化が継承されている五軒を校区とする特色を生かし、「伝統・文化を体験し学ぶ教育活動を通して、豊かな感性と生きる力を育み、地域に学び、地域とともに育ち、地域に根ざす子どもを育成すること」を目指し、地域の伝統文化の継承と地域を愛する子どもの育成を図ってきた。その活動の一環として、「偕楽園記の暗唱」や「子ども梅大使として偕楽園での案内活動」に取り組んでいる。
 偕楽園記は、水戸藩第九代藩主徳川斉昭直筆の碑文であり、「人間が立派な人になったり、つまらない人になったりする違いは、やる気があるかどうかの違いだけである。一生懸命勉強に励み、その後ゆっくり休養することが、人間の最高の生き方である。」と説いている。偕楽園記の暗唱活動を通して、先人の思いを知り、自分と先人のつながりに気付くことをねらいとしている。偕楽園記の暗唱の活動は、学年で暗唱する文を分担し、朝や帰りの会などで暗唱したり、集会活動で発表したりしている。特に、第10回全国藩校サミットにおいて5年生全員による偕楽園記の暗唱を発表し、「水戸学」の素晴らしさを全国に発信することができた。
 子ども梅大使としての偕楽園での案内活動では、観光ボランティアのサポートの下、たくさんの観光客に対して、自分たちが調べたことを説明したり園内を案内する活動をしたりしている。これらの活動により、三大名園としての偕楽園を全国にアピールすることに貢献している。
 児童は本校地区の誇りである偕楽園記を暗唱したり、子ども梅大使として偕楽園で案内したりする活動を通して、五軒の伝統文化に誇りを持っている。また、先人の思いを知り、歴史や伝統がある五軒地区や学校を自慢に思い、地域に学び地域に貢献できる「水戸人」が育ってきている。さらに、水戸市から世界に学問・教育の大切さを発信していくことにも大きく貢献している。

【写真】
偕楽園での子ども梅大使としての案内活動



審査委員より

地域の文化財に子どもたちが積極的に関わり、調べる活動、身に付ける活動、学ぶ活動、社会的貢献活動を含めて総合的に取り組んでいる。「偕楽園マスター」の取組などの実績を含めて、地域の文化や伝統を誇りにする子どもの育成という今日的な教育課題に応える授業モデルとして、全国に発信できる教育活動内容である。

プロフィール

茨城県 水戸市立五軒小学校(みとしりつごけんしょうがっこう)
【創 立】
1873年
【学校(団体)規模・活動参加人数】
児童・生徒数:319名
クラス数:15
指導者数:24名