博報賞

活動タイトル

ふるさと発!歌で広がる心の絆~日本の心を受け継ぐ「童謡の一人歌い」~

東広島市立河内小学校

日本文化理解教育部門| キーワード:広島県
東広島市立河内小学校

活動内容

 本校は、「和文化を軸に学ぶ楽しさを味わい、確かな学力・豊かな心・健やかな体を育む教育活動の推進」を経営理念にあげ、和文化の精神を生かした学校文化の創造を目指している。「童謡の一人歌い」は今年で6年目となり、学校が目指すものにつながる特色ある取組として児童・保護者・地域に定着してきている。童謡は、自然の美しさ、四季の移り変わり、人のぬくもりなどを美しい歌詞とメロディーで表現しており、日本人の心の底に流れている思いを表したものである。本来、児童にとって身近な生活文化であったはずでありながら、近年口ずさむことの少なくなった童謡を、今だからこそ日本の子どもに歌わせたい。児童は、童謡を通して日本の文化を味わい、表現する楽しさやその価値を知り、日本人としての自己の確立を図っていくものと考える。
 「童謡の一人歌い」の活動は、選曲した童謡について深く知ることから始める。曲の背景を丹念に調べ、自分の持ち歌となった童謡としっかり向き合う。思いが表現に反映できるよう毎日毎日、1年間をかけてじっくり歌いこんでいくことで、児童は、自分の持ち歌を堂々と自信を持って歌うようになっていく。リクエストに応えて、地域や来校者の前で持ち歌を披露する。「童謡を歌いたい!」「自分の歌を聞いてもらいたい!」と、童謡の魅力や歌に込められた思いを受け止め、大事に表現していきたいという意識が高まってきた。また、日常的に童謡を口ずさみ、6年生になると100曲あまりの童謡が歌える児童もいる。物怖じしないで自己表現する、継続して粘り強く取り組む、日本文化を受け継ぐ意識の高揚、などの児童の変容は6年間の取組の成果である。
 童謡がコミュニケーションツールとなって笑顔や会話の輪を広げている。さらに、歌声を聴いた方々から、「子どもたちの澄んだ歌声に感動した」とうれしい感想が寄せられる。
 日本の文化のよさに触れさせた「童謡の一人歌い」は、児童と多くの人々との温かい交流やコミュニケーションを生み出し、家族と家庭・地域との絆を深めることにもつながってきた。このことは児童の自尊感情を高め、自信と誇りを持って将来を生きぬく力の素地をつけていると感じている。

【写真】
リクエストに応えて持ち歌を披露。おもてなしの心を童謡にのせて。



審査委員より

今日の子どもたちの課題を具体的に押さえて子どもたちの豊かな人間形成を中心に据え、市全体で取り組む和文化教育と連動させながら充実を図っていること、子どもたちがより主体的に活動できるように工夫され成果が実感できるように取り組まれていることが評価できる。さらに市全体の和文化教育を充実させ、学校間の連携を深め、市全体の風土づくりへと発展していくことが求められる。

プロフィール

広島県 東広島市立河内小学校(ひがしひろしましりつこうちしょうがっこう)
【学校(団体)規模・活動参加人数】
児童・生徒数:60名
クラス数:8
指導者数:13名