博報賞

活動タイトル

一人暮らしのお年寄りを、地域みんなで見守る「ほのぼの交流」の取り組み

日野町立日野小学校

活動内容

日野小学校では、日野地区社会福祉協議会と連携し、地域の一人暮らしのお年寄りを訪問し、交流する「ほのぼの交流」を行っている。この交流は6年生が中心となり、1年間を通して取り組み、6年生から5年生に活動が引き継がれ、今では地域に根ざした活動として10年近く続けている。交流では、手づくりの団扇や風鈴、カイロなどのプレゼントや手紙を届け、お年寄りとふれあいの時間を持っている。
 活動後の反省や感想には、お年寄りが子どもたちの訪れをとても楽しみにして、外に出て今か今かと待っておられたことや「これは4年前にもらった風鈴で、これは一昨年の団扇、これは去年の団扇」と大変嬉しそうに説明してくださったことなどが記されており、訪問の日を心待ちにしていてくださることやプレゼントをずっと大切に残しておいてくださることに対して、子どもたちも感動している。また、訪問の機会にお年寄りから昔のお話を聞くなど、ふれあいの中から学べることも多くあり、何より温かい心に触れることから、「ほのぼの交流はとても良い活動なので今後も続けてほしい」と後輩への引き継ぎを望む児童もたくさんいる。
 さらに、この交流は、地域の民生委員さんや福祉協力員さん、地区役員の方々ともチームを組み、協働して活動するところに素晴らしさがあると考えている。世代を超えてともに活動することを通して、お年寄りのお宅へ伺ってからの挨拶の仕方や接し方など、様々なことを教えていただくことは、子どもたちにとって、貴重な「学びの場」となっている。また、自分たちが地域に役立ち、お年寄りに喜んでいただいているという満足感とやり甲斐をもって活動に取り組むことは、大きな自信と自己肯定感を育てることにもつながっており、今後も大切に継続していきたい取り組みであると考えている。
 取り組みの当初は、役員の方々との日程調整や打合せに時間がかかり、実施にも困難が伴った。しかし、継続することで、役員の方々も慣れてくださり、子どもたちも先輩を見習い定着してきた。子どもたちとお年寄りとの日常的な交流になっているケースも見られる。
 一連の活動がきっかけとなり、地域の役員の方とも親しくなり、下校途中に出会うと自然に声をかけていただくこともあり、様々な方々とコミュニケーションをとりながら学校生活を送っている子どもたちを目にし、これからも「地域で子どもを育てる、お年寄りを見守る」という温かい街づくりが進められるようにと願っている。

【写真】
季節に応じた手づくりの品物に、手紙を添えてプレゼント



審査委員より

10年間の実績を有し、交流の方法や仕組みを改善しつつ今日に至っているもので、現在も創造性や新鮮さを失っていない。「ほのぼの交流」は、子どもが地域社会に貢献する活動、地縁的社会のよさを維持する活動、子どもの能力や態度を育成する活動として大きな意義があり、地域や学校の特色ある教育活動としてしっかり位置づいている。

プロフィール

日野町立日野小学校

団体概要

【創立】
1873年

【団体の規模】
児童・生徒数:545名
クラス数:21
指導者数:30名