博報賞

活動タイトル

地域で学ぶ 地域に学ぶ ~地域とのネットワークづくり~

京都市立呉竹総合支援学校

活動内容

本校では、卒業後の社会生活・余暇生活を見据え、【くらす】【はたらく】【たのしむ】の観点ですべての学習内容を捉え、「社会生活力向上」・「余暇生活重視」・「興味・個性伸長」に重点化した学習活動を進めている。また、そういった活動を展開するにあたっては、地域の資源(人、もの、こと)を有効に活用し、地域に根ざした数々の取り組みを行っている。
①「呉竹余暇体験サークル」の取り組み 【くらす】【たのしむ】
 障がいのある子どもたちの地域における余暇活動の充実を目指し、2006年度より活動を開始した。現在、「アウトドア」「写真」「和太鼓」「リラックス」の4つの活動を行っている。運営主体は当初、学校(教職員)であったが、地域への働きかけにより、現在では、保護者や地域在住の指導者、地域で活動を展開するサークルの方々が担っている。卒業生や校区の中学校の特別支援学級生徒も参加するようになり、活動全体の広がりが見られ、地域全体の取り組みとして確実に発展しつつある。
② “アトリエ金ゴゴ”の取り組み 【たのしむ】
 “アトリエ金ゴゴ”は、毎週金曜日の5・6校時、学部・学年の枠を超えた「書・造形」の取り組みである。障がいのある子どもたちの多くは、たくさんの思いや考えを持っているにもかかわらず、それを表現(表出)することが苦手である。そのような子どもたちの特性を踏まえて、個性を伸ばし、表現する力を培うことをねらいとしている。すでに2冊の作品集を発行している。
③「“Yes we do.”~地域と築く『環境』保全の輪~」 【くらす】【はたらく】
 校内で行う環境美化・保全活動を生徒たちの「地域の役に立ちたい」という思いを満たす活動として発展させたのが、「使用済みてんぷら油の回収活動」や「エコキャップ活動」である。
 使用済みてんぷら油の回収活動は、ご協力いただいた家庭に「エコマネー」(10クレチケット)を配布し、学校製作製品と交換や購入に使えるようにしている。「エコキャップ活動」は、3年間で100万個を突破、ワクチン1,251人分を世界に届けられる活動にまで発展している。

【写真】
町内を一軒ずつ回り、使用済みてんぷら油を回収



審査委員より

肢体不自由をはじめ、さまざまな障がいのある児童生徒が学校を卒業した後、自立的に生活し、社会参加を充実させていくために、学校、保護者、地域の指導者等が中心となり、また、地域の理解を得た組織的な連携によって、さまざまな芸術・スポーツ活動を通して、地域を巻き込んだ余暇活動を展開している。また、環境の保全や改善という活動を、社会への積極的な働きかけのなかで進め、生徒の環境意識を高めた。

プロフィール

京都市立呉竹総合支援学校

団体概要

【創立】
1958年

【団体の規模】
児童・生徒数:169名
クラス数:47
指導者数:122名