博報賞

活動タイトル

佐賀から全国へ伝える「虹の松原」 ~私たちが取り組む新たな松露プロジェクト~

佐賀県立唐津南高等学校 松露プロジェクトチーム

活動内容

本プロジェクトチームでは、国の特別名勝「虹の松原」での松露(きのこの一種)を復活させることを目的に活動を行っている。虹の松原は、今から400年前、当時の唐津藩主が砂防林としてクロマツを植樹した人工林で、昨今、落ち葉による腐植層の堆積や広葉樹の侵入、ゴミの不法投棄などにより昔の面影が薄れてきている。2004年に有志により松露プロジェクトチームが結成され、『松葉掻き』や『腐植層(コケ)の除去』などの作業に取り組み始めた。また、2007年11月には、佐賀森林管理署と本校で『遊々の森』の協定を締結し、約2haの広大な独自の活動場所を得ることができ、整備に取りかかった。メンバーだけでは思うようには進まず、学期に一度の全校ボランティアでの松葉掻きを計画立案し、実施するようになり、現在も継続して行っている。
 また、地元公民館より小学生を対象とした「子どもチャレンジ教室」の指導者としての依頼があり、今年で4年目になる。独自に作成したガイドブックを使って、保全活動の目的、松葉掻きの方法を高校生が説明し、一緒に活動に取り組んでいる。
 この松露プロジェクトが始まって、7年目を迎えた。これまでの地道な活動を通して、生徒自身にも大きな変化が現れてきた。保全活動にかかわることにより、郷土の歴史や環境、また地域の抱える諸問題にも興味・関心を持つようになり、郷土に対する理解を深めようとする姿勢が見られるようになった。ボランティア活動(松葉掻き)や会議等に参加することにより、さまざまな年代層との交流ができ、挨拶や言葉遣いなど基本的生活習慣が身に付き、生徒の自信につながり、リーダー的存在として、学校のけん引役となっている。
 本校を志願する中学生には、虹の松原の保全活動に取り組みたいと考える生徒も多く、松葉掻きの方法を指導して欲しいと依頼がくるようになった。学校の活動が地域に認められ、学校全体の活性につながっている。
 これからも、先輩から受け継いできた松葉掻きを継続的に行い、私たちふるさとの大切な宝である虹の松原の保全活動に取り組んでいきたいと考えている。

【写真】
子どもチャレンジ教室で、メンバーの高校生が小学生に説明



審査委員より

2003年度から国語力向上に取り組んで以来、独自の教育課程や学力調査、思考操作の話型を取り入れた対話やThinking toolによる思考力を高める学習指導、「見小の100冊」を初めとした読書活動の充実など、継続的に視野広く現代的課題に取り組んでいる点が評価された。家庭や大学との連携も充実しており、総じてそれらの取り組みが学力向上に高く貢献していると判断された。

プロフィール

佐賀県立唐津南高等学校 松露プロジェクトチーム

団体概要

【創立】
1948年

【団体の規模】
児童・生徒数:356名(内 松露プロジェクトチームメンバー17名)
クラス数:9
指導者数:2名