博報賞

活動タイトル

郷土に住む子どもたちの夢を育む児童文化活動の継続的な取り組み

石川県児童文化協会

活動内容

わが国の近代児童文化の礎を築いたことで知られ、口演童話や児童劇の開拓者のひとりでもある久留島武彦が、1910年金沢でお伽講演をしたのをきっかけに、本会の前身である「金沢お伽倶楽部」を設立。混乱と虚脱の中にあった終戦後の子どもたちに明るい夢と希望を与えたいとの願いを込めて、1946年に本会が設立された。「世界名作童話大会」の開催、機関誌「児童文化」の発行、児童演劇「ドウブン公演」など、この年だけで実に21の事業を行っている。それ以来、郷土に伝わる民話や伝説、伝承遊び、音楽、演劇などの児童文化活動を通して、ふるさとへの愛情や誇りを持てる子どもたちの育成に努めてきた。
 「継続は力なり」が会員の合言葉となっている。ボランティアによる様々な活動の中には、何十年にもわたって展開されているものもある。その一部を紹介する。
① 「北枝忌子ども俳句大会」立花北枝の墓のある金沢市内心連社庭園で毎年開催され、今年第60回の記念大会を催した。過去に2度児童句集「しゃがの花」を刊行した。
②「県下童話発表会」毎回30名ほどの発表者があり、今年で50回目を迎える。
③ 「劇団さくらんぼ」1972年に結成された全国でも珍しい児童劇団。年3回の定期公演の他、県外における国民文化祭にも何度か参加している。人形劇部も活躍中である。
④ 「創作童話集『ふるさとの風』発行」会員の作品が掲載されている小冊子で現在110号を数える。年3回県内小学校の4年生以下の全学級に無償で配布し39年となる。
⑤ 「児童文化講座」会員が講師となって年6回保育者や保護者を対象に開講している。
 この他、児童詩集「青い窓」「あんずのうた」の出版、「親と子の遊びの学校」の活動、「こども石川県史シリーズ」「加賀・能登の民話と伝説シリーズ」「石川のむかし話絵本シリーズ」を始めとする出版や「お月見の会」などの音楽関係事業もある。
 「手弁当の奉仕の心」が会員に徹底しており、地域の子どもたちの健全育成のために献身的な努力を惜しまない意志の強さが、本会の60年余りにわたる継続的な活動を支えている。
【写真】郷土の俳人「立花北枝」の墓前で手を合わせてから始まる子ども俳句大会



審査委員より

本会は、創立以来、児童文化活動を広範に繰り広げている。その活動は、「創作童話研究会」や「子ども俳句大会」、「児童劇団」の運営や、「ふるさとの民話集」「こども石川県史」「児童詩集」などの発行事業等、多岐にわたる。今年、前身の「金沢お伽倶楽部」設立から100周年を迎える本協会の、児童文化活動における広範、かつ真摯な取り組みは特筆に価する。

プロフィール

石川県児童文化協会

団体概要

【創立】
1946年

【団体の規模】
会員数:123名