博報賞

活動タイトル

小学校出前授業「デザインスクールキャラバン」

特定非営利活動法人FUKUOKAデザインリーグ

活動内容

小学校デザイン出前授業は、社会を学ぶ横断的、総合的な学習として、機能、実用性といった目的を表現するデザインを学び、子どもたちのデザインマインド(創造的価値)を育成することや、自己表現、コミュニケーション、プレゼンテーション能力などを育成することを目的としている。
 2009年は、福岡市立南当仁小学校5年生4クラス(120名)を対象に、小学校地域の商店街をモデルに「わたしたちの夢の商店街」をテーマに合同授業を行った。
 出前授業では、事前に建築・環境・店舗・グラフィックの「KIDSデザイナー」が募集され、募集要項にある各デザイン領域説明から児童が希望のデザインを選択する。よって、クラス単位ではなく、4つのデザインチームが編成される。
 まず、各自予習として商店街に調査に行き、構想を練る。授業当日は、体育館に全員集合、各チーム間で協議を行う。通りや広場のデザインをする環境チームの話を聞き、店舗チームは業種の配置を検討し、建築チームはその店舗の屋上緑化を考える。それに応じてグラフィックチームはポスターのイメージを膨らます。一人ひとつのデザインをし、それを合わせると、一つのエリア(通りや公園)ができる。そしてエリアを合体すると商店街ができるという具合だ。各自がつくった模型を一つひとつ集合させていく様は、まるで実際に「まち」ができあがっていくようだ。商店街模型完成後、各チームによるデザイン趣旨・留意点などの発表を行う。また、模型は後日小学校オープンキャンパスにて家族をはじめ地域の方にも公開される。
 子どもたちはものづくりを通して、達成感、創造する楽しさを感じ、個の思いが形になり、個の力が集まれば大きなものができることを体験する。また、自分たちのまちの商店街をつくるという身近なテーマを創造し社会を理解する。どのような人が働き、どのような思いでものをつくっているのか、美しい環境を守るためには自分は何をすべきなのか。社会は自分たちの力でつくることなど学ぶ。
 講師は、会員デザイン5団体(30名)により無償で行われる。

【写真】
みんなの夢がひとつ、またひとつ。「夢の商店街」完成間近。



審査委員より

デザイン団体会員の専門性を活かし、長年にわたって、学校と合同して創造的で総合的な授業を行い、上質な社会参加・参画活動を実現している。「まちづくり」などの活動は、実社会・実生活と結び付き、ものづくりの過程を大切にしたダイナミックなもので、将来や社会への夢が広がり、問題解決の能力や自立的態度などが育まれる価値ある活動になっている。

プロフィール

特定非営利活動法人FUKUOKAデザインリーグ

団体概要

【創立】
任意団体設立1996年、NPO法人として2008年

【団体の規模】
会員数:団体28、個人30名