博報賞

活動タイトル

地域・家庭・学校が協働して創る「学び」と「育ち」の場~地域の未来、子どもをはぐくむ「夏休みドキドキ学校」~

大田区立久原小学校、大田区立久原小学校PTA、久が原地区自治会連合会

教育活性化部門| キーワード:東京都
大田区立久原小学校、大田区立久原小学校PTA、久が原地区自治会連合会

活動内容

 遥か昔に卒業したにもかかわらず初等教育6年間を過ごした教室に身を置くとき、子ども時代の学びの雰囲気が自然に生まれてくる学校という空間。2003年、「夏休みドキドキ学校」は久原小学校の「学びのターミナル構想」の一環として開校した。
 「夏休みドキドキ学校」では、夏季休業期間(7月21日~ 8月31日)に久原小学校の全児童、保護者、地域の人々を対象に保護者、企業、NPO団体、中学生(卒業生)、教職員等が講座を開設する。講座の内容や活動スタイルは開設者の考えに委ねられているが、日々の学校の授業では学べないことを講座の内容として取り上げることが多い。講座数も参加人数も増え、内容も充実の傾向が見られ、地域も久が原の宝として応援いただくなど地域力としても高まりつつある。
 講座の開設者にはリピーターが多く、企画や学習場面での指導や支援などにも過去の経験が生かされるようになってきている。同じ講座に毎年参加することを希望する児童も多い。ちなみに、「夏ドキ」は、児童からも久原小学校の自慢であり、楽しみな行事のNo.1として高い評価を得ている。このことは参加率にも現れており、2009年度は1年100%、2~ 5年96% 6年86%と家庭や学校からの働きかけもあって高い水準を維持している。なお講座の内容は学習・学習の発展系、ものづくり・趣味系、今日的な課題系、職場訪問系、アウトドア系、宿泊系等多彩である。卒業生が後輩のために講座を開設するケースも見られるようになってきた。2007年度よりPTAに「夏ドキ委員会」が発足し、今年度は22名の委員で運営を担っている。委員が毎年入れ替わるため、詳細な活動計画や運営マニュアルが年毎に更新され、誰でもできる運営システムの構築をめざしている。子どもを育てるなかで大人も子どもから育てられているという関係性をこれからも大切にしたい。

【写真】
久が原図書館の方による講座「体験しよう!図書館員の仕事!」で本の修理



審査委員より

夏休みの学校を活用し、保護者、地域、学校の三者が一体となって取り組んでいる大規模で多彩な教育プログラムであり、その理念と実践のみならず、計画性や体制づくりにおいても学ぶべき点が多い。子どもと大人が一緒になって学びを楽しむ姿がまさに「夏休みドキドキ学校」というネーミングに表れている。

プロフィール

【創立】
1893年

【団体の規模】
・名児童・生徒数:702名(参加児童数 延べ2,700人)
・クラス数:22(100講座)
・指導者数:31名(指導スタッフ 延べ760人)