博報賞

活動タイトル

障害児自立支援における保護者とボランティアの連携

笑育舎

特別支援教育部門| キーワード:佐賀県
笑育舎

活動内容

 笑育舎の活動は、放課後の時間を活用して、家庭学習のサポートやおやつ作りに取り組む「水曜塾」、毎週土曜日、障害児の体力向上を目的として、水泳指導を行う「スマイルプール」、長期休業中や休日に、余暇支援の一環として、調理や創作、屋外活動などを行う「季節イベント」、学生ボランティアの障害児理解と指導法の向上をめざす「ボランティア講座」、障害児の保護者とボランティアの親睦を図る「交流会」、笑育舎の活動を紹介し、地域との交流の場を築く「笑育舎まつり」などがある。
 笑育舎を利用する保護者は、放課後や休日に、子どもが気軽に過ごせる居場所を求めてきた。家庭に閉じこもりがちの子どもと地域の人との関わりを深めたい。また、家族だけではなく、多くの人たちとの関わりの中で育てたいという保護者の思いが設立のきっかけになった。
 全ての活動は、1対1の対応が基本である。早い時期に、子どもとの信頼関係を築くために、コーディネーター役の保護者が、ボランティアの力量や経験を基に、活動のたびに担当者を配置している。協力者の多くが大学生なので、ボランティアとしての資質や知識、技能の向上にも努めてきた。
 障害児にとって、自分が行くべき場所があることは、生活のリズムを保つのに役立つ。個々のボランティアが、明確な行動目標を設定したことで、情緒面で落ち着きが見られるようになった。また、家族以外の人たちに積極的に関わりをもとうとする意欲が高まった。
 学生ボランティアには、情報交換の場を保障し、「スマイルプール」の運営に取り組ませた。「ボランティア講座」では、学生自身に体験を語らせることで、課題意識や主体性が育ってきた。
 設立時は、ボランティアの確保が大変だったが、活動に賛同する大学生が増えた。今では、保護者とボランティア、学生同士の絆が深まり、共に、地域に根ざした自立支援の基盤づくりをめざして活動している。

【写真】
「ボランティア講座」で、障害児への対応を模擬演習



審査委員より

障害児の保護者によって設立、組織化されたボランティア学生による学習支援・自立支援グループ活動である。多様な活動を草の根的に積み上げており、すぐれた地域活動として期待される。なかでもボランティアのスキルアップ講座は単なる実践の積み上げを超え、人材の質の向上を目指すモデルとしてその独自性、先見性は高く評価できる。

プロフィール

【創立】
2005年

団体の規模】
・名児童・生徒数:30名
・クラス数:水曜塾2、スマイルプール2
・指導者数:指導者2名、ボランティア30名