博報賞

活動タイトル

聴覚障害教育のセンター的機能の推進と地域支援の充実

千葉県立千葉聾学校

特別支援教育部門| キーワード:千葉県
千葉県立千葉聾学校

活動内容

 本校では、幼・小・中・高等部と並ぶ部として2004年度より設置された「地域支援部」を2007年度「支援部」と改め、校内外の支援活動を展開している。「きこえとことばの相談支援センター」という名称を掲げ、県内の聴覚障害教育のセンター的機能を果たしていくため、部長を含めた総勢13名で構成された。専門性の維持・向上を含めて対応するため「自立活動、乳幼児期教育相談、校内外の学齢・青年期教育相談、通級指導教室」の4部門が校内外への支援という視点で協働し合い、6名のコーディネーターを中心としてさまざまな活動を展開している。その中の通級指導教室の活動を紹介する。
 通級指導教室では、小・中学校で学習する小1~中3までの27名の聴覚に障害のある児童生徒がサテライト教室や本校に通級し、自己肯定感をもち主体的に学校生活を送るために、障害認識を含んだ自己認識の学習を行っている。「きこえにくさ」を見つめる学習や自分の長所、短所、将来の夢等について考える学習を行い、年3回程度学校訪問した際、在籍校の学級や学年、全校に対して「きこえにくさ」について自ら発信し理解啓発を行う「難聴理解授業」に取り組んでいる。実態に合わせて自己認識の学習を行い在籍校に自ら発信することで、通級児童生徒の自己肯定感につながっている。本人から話を聞くことにより健常児童生徒や先生方の心を揺り動かし、理解が深まりやさしい環境が広がってきている。その実施過程で在籍校との関係の深まりを感じている。ただ、学校訪問が年に3回程度という回数の中で行わなければならないことや通級児童生徒によっては障害認識を深めていく段階の場合もあるため、実態把握を十分行う必要がある。通級児童生徒の障害認識の状況や全校を対象とする場合など、通級担当者が主に伝えることもある。それらの題材例をまとめた「きこえにくい子へのサポートブック~自己認識の学習編~題材集及びエピソード集」を作成し、県内外の研修会等で難聴学級等に配布している。

【写真】
子どもたちに難聴児自ら補聴器の説明



審査委員より

特別支援学校において、きこえとことばの相談支援センターとして、医療・福祉・ボランティア等との幅広い連携の中で地域の聴覚障害児の支援、ならびに難聴教育への啓発活動を長年実践してきた点は高く評価できる。自作のガイドブックも活用されており、聴覚に障害のある全ての子どもへの支援の広がりが期待される。

プロフィール

【創立】
1931年

【団体の規模】
・名児童・生徒数:168名
・クラス数:46
・指導者数:145名(事務部を含む)