博報賞

活動タイトル

リサイクル活動を芸術鑑賞につなぎ、子どもと大人が共に育つ特色ある学校づくり

東近江市立能登川西小学校

教育活性化部門| キーワード:滋賀県
東近江市立能登川西小学校

活動内容

 「夏休みになったね。元気だった?アルミ缶集めておいたよ。」ラジオ体操を終えた子どもたちが、今年も地区内の一軒一軒に空き缶を集めに回っている。地域の人々が、その時を待ってそれぞれ声かけをしながら、アルミ缶を渡してくれる。学校には続々と、アルミ缶と共に、子どもたちの頑張る気持ちや、それを支える地域の人々の熱い思いが集まり、心地よい学校の風となって吹き抜けていく。
 2002年、児童会・PTA活動の連携により、児童が主体的にアルミ缶回収の活動をしてその収益金を貯め、それをもとにして本物の芸術に触れる機会、芸術鑑賞「アルミ缶コンサート」の開催につなごうという活動が始まった。当初は、親子が音楽を通してふれあうこと、それぞれの主体的な活動を大切にすることが目標だったが、地域のアルミ缶回収の活動を進める中で様々な感動と学びが広がっていった。
 活動3年目に制作された、西小オリジナルソング「あなたのうみ あなたのみち」CDは、子どもや親、家族や教師みんなの夢や願いなど100通をこえるメッセージが歌詞に織り込まれ、みんなの大合唱の録音により制作されている。そして、今も学校行事や集会・卒業式に歌い続けてられている。また、この歌が縁で同じオリジナルソングを持つ、愛知県の原山小学校との交流が行われた。原山小学校でもアルミ缶の回収活動が始まり、リサイクルを通じての交流も深められた。
 現在では、児童会美化リサイクル委員会の児童が資源の有効活用と地球環境保全を目的に、アルミ缶集め大会やインクカートリッジの回収活動を継続し、また、福祉委員会の児童はペットボトルのキャップやプルタブ集めに活動範囲を広げ、社会福祉活動にも輪をつなげ、ボランティア活動へと取り組みは発展している。
 また、アルミ缶の回収活動を通して、学校と家庭・地域のつながりはもとより、地域の子どもをみんなでよりよく育てていこうとする機運や地域の環境保全意識の高まりにもつながってきている。

【写真】
地区内一軒一軒を回ってアルミ缶回収する子どもたち



審査委員より

アルミ缶回収活動を芸術鑑賞やオリジナルソングの創作などにつなぐとともに、学校間交流へと発展させるなど、豊かな発想に基づくユニークな取り組みである。リサイクル活動や音楽活動による多様な場面での人との出会いが、単なる環境教育、音楽教育を超えた活動へと発展し、子どもたちの「トータルな人としての成長」を促している。

プロフィール

【創立】
1927年

【団体の規模】
・名児童・生徒数:205名
・クラス数:9
・指導者数:16名