博報賞

活動タイトル

地域の環境意識の高揚と環境活動を通した児童生徒の健全育成

葉鹿エコクラブ

教育活性化部門| キーワード:栃木県
葉鹿エコクラブ

活動内容

学校の総合的な学習からスタートした活動は、環境に興味のある子どもたちを中心に教育課程外に「葉鹿エコクラブ」を設置することで発展的な活動に進展した。さらに、地域・保護者の強い要望により2007年3月に地域化され、地域の環境学習の拠点として生まれ変わった。その背景には、指導にあたってきた教職員の異動後も活動を続けたいという地域・保護者の強い願いがあった。
 葉鹿エコクラブの活動は、EM(有用微生物群)を使った地域の川「彦谷川」の浄化活動及び水質調査・水生生物調査を基本にしながら、家庭から回収した廃油を使っての固形石鹸・液体石鹸・粉石鹸・アロマキャンドル作りを通して、リユースの考えを体験を通して理解させている。今では、子供たちの中でも「もったいない」という考えが根付いてきており、容器はすべてペットボトルなどをリユースしたものを活用している。また、地域の環境意識を高める活動として、月1回行われる「親子環境学習会」は50回を超え、今までの参加者はのべ人数で2,000人を超えている。毎回、環境に関する活動(紫外線吸収剤を使ったスライム作り、水生生物観察会、樹木の吸収する二酸化炭素調べ、葦などを使った紙漉き体験、石鹸作り、ボカシ作りなど)を取り入れながら、環境への関心を高めている。このような地道な活動が様々なところで取り上げられ、実践発表をする機会も多く、子供たちの表現力の向上に一役かっている。
 学校や行政との連携では、石鹸販売の収益を車椅子の購入に役立ててもらったり、市の緑のカーテン事業に協力し地域の60世帯の方に苗を配布したりしながら環境意識の向上に努めている。また、小学校、幼稚園、保育所との共同事業として4年前から「鮭の放流活動」を実施。受精卵から育てた稚魚を渡良瀬川に放流している。これらの活動を通して、企業や漁協、行政と次第に環境の輪の広がりをみせている。

【写真】
親子で水生生物を調べ、水の汚れについて考える機会になっている。



審査委員より

環境活動を通した子どもの育成という明確な理念の下に、地域と学校、行政が連携し子どもと大人の協同的な学びが生まれている。小中学生、保護者、地域住民がともにクラブ員であるというユニークな組織を生かして、水質調査、親子学習会、石鹸作り、鮭の放流などの多様な活動が営まれ、環境意識が育まれている。

プロフィール

【創立】
1999年

【団体の規模】
・児童・生徒数:52名
・地域住民会員数:19名
・指導者数:7名