博報賞

活動タイトル

離島における特別支援学校のセンター的機能の発揮と個別の指導計画の作成・個別の教育支援計画の策定

鹿児島県立大島養護学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

特別支援教育部門| キーワード:鹿児島県
鹿児島県立大島養護学校【文部科学大臣奨励賞受賞】

活動内容

本校は、2007年に学校教育法が一部改正になる以前から、大島地区における唯一の特別支援学校として、センター的機能の発揮など独自で地区の特別支援教育の推進に取り組んできた。本校のある大島地区は、奄美大島本島のほかに4島からなり、社会的資源も一部の地域に限られていることから、特別支援教育の推進においても、この島しょ部という地域特性を考慮する必要がある。主な活動内容は以下のとおりである。
 センター的機能の発揮に基づく特別支援教育の推進では、特別支援教育の理解啓発を主なねらいとして、喜界、徳之島、沖永良部、与論の4島を訪問して行う教育相談会や、地域の小・中・高等学校等の教員、教育・福祉行政関係者を対象にした大島地区特別支援教育合同研修会を実施してきた。また、地域支援情報交換会や進路情報交換会のほか、ボランティア養成講座を県内の特別支援学校に先駆けて行い、障害に対する理解や障害者への対応の在り方など情報提供を行った。このような活動を効率的に実施するために校内組織も見直し、支援部を校務分掌に新たに位置付けた。その構成メンバーの中から10人を特別支援教育コーディネーターに指名し、主に校外での支援に取り組んできた。
 個別の指導計画の作成では、2003年から学校研究テーマに設定し、従来の個別の指導計画を見直し、情報や記載事項の整理、保護者や児童生徒が利用している施設職員の願いを踏まえた目標設定などを改善し、授業に活用してきた。このほか、個別の教育支援計画の策定については、新たに個別の教育支援計画策定委員会を設置し、職員に対する研修や保護者、施設職員に対する広報も行ってきた。肢体不自由者の増加に伴い、医療機関と情報を共有したり、保護者も支援する必要性から福祉行政関係者とのケース会議を開催したりするなど個別の教育支援計画も積極的に活用されるようになった。

【写真】
分科会で作業学習(木工班の作業)を体験する参加者



審査委員より

離島地域の唯一の特別支援学校としてセンター的機能を発揮し、離島間を結ぶ医療・福祉・労働、地域のNPO法人等とのネットワーク作りを通して、一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援モデルを構築する発想はユニークである。また離島に住む保護者の参画に配慮して「個別の教育支援計画」策定に取り組んでいる点も高く評価できる。

プロフィール

【創立】
1978年

【団体の規模】
・児童・生徒数:112名
・クラス数:33
・指導者数:75名(内教員67名)