博報賞

活動タイトル

長い伝統と実績を有し、現在も先駆的な存在の日本人学校

バンコク日本人学校

博報教育特別賞| キーワード:
バンコク日本人学校

活動内容

本校では国際理解教育を進めていく基本として、日本語の指導に重点を置いている。日本語について学習する「ことば」の授業を小学1年生から小学5年生まで週1時間、小学6年生から中学生は朝や帰りの活動の時間に実施している。学年に応じた計画に基づき、読み聞かせや詩の朗読、視写、暗唱、漢字の練習など年間を通して行っている。また、国語の教科書で取り上げられていない内容にも取り組み、日本語に触れる機会を多く取り入れている。
 また、タイ語を母語としている児童生徒も多く、日本語が十分身についていない児童もいることから、「日本語特別指導」を小学1、2年生の希望者を対象に毎週1時間、放課後に実施している。生活に必要な基本的なあいさつから物の名前や色、動物の名前などを、1クラス10名程度の児童に3名の教員が、個に応じて指導を行っている。入学時は、あいさつ程度しかできない児童も「日本語特別指導」を中心とした2年間の日本語指導で、日本語での日常生活の会話や授業内容の理解が図られている。
 さらに本校では、バンコク都内にある学校と32年前より文化交流を行っている。交流内容は、タイの児童生徒に羽根つきや福笑いなどの日本の伝統的な遊びを伝えたり、習字や日本の舞踊を教えたりして、日本の文化や生活の様子を伝えている。この交流で、児童生徒はタイの文化を理解するとともに、日本の文化を再認識するよい機会となり、日本人としての自覚を一層深めている。その他にも、タイ語指導にも力を入れ、教科書を独自に作成し、児童生徒がスムーズにタイ語に取り組み、意欲を継続して授業に取り組めるように能力別学習なども行っている。さらに、日系企業での職場体験や日本の資金や技術援助で作られた施設訪問を行い、グローバルな社会を肌で感じ取らせるなど、日本人として、そして国際人としての資質や能力の育成に努めている。

【写真】
小学校3年生タイ語授業「体の部分の呼び方を覚えよう」



審査委員より

世界で初めて設立された日本人学校で、海外における日本人児童の育成にあたり、他のモデルともなる教育実践を地道に継続して行っている。児童の日本語、タイ語の習熟度を考慮したキメ細かい指導を行っている他、現地校との交流、タイ国文部省主催のスポーツ大会への参加、日系企業の見学など、両国の交流や文化理解にも力を入れている。

プロフィール

【創立】
1956年

【団体の規模】
・児童・生徒数:2,512名
・クラス数:77
・指導者数:134名