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日本語ネットワーク

プログラム参加者の声

日本校教師インタビュー

「海外」という異文化を体験することで日本の文化や言葉を再認識できる。

宇都宮市立星が丘中学校 理科 君島 崇夫 教諭〈国内交流班〉

  • 君島 崇夫 教諭
  • 言葉の問題も健康管理も心配はない

    私は「海外渡航班」としてオーストラリアへの引率を担当しましたが、実は英語はあまり得意ではありません。「本当に大丈夫?」と一抹の不安はありましたが、現地ではもし何かあれば日本から同行する博報財団の担当者に随時相談でき、通訳の方もずっと一緒なので困ることはありませんでした。
    また、引率するにあたって一番心配な生徒の健康管理の面では、医師が日本から全行程に同行しており安心でした。実際には食べ過ぎてお腹を壊した生徒がいたくらいで特にお世話になることはありませんでしたが、いつも一緒にいてもらえるのは引率者としては心強いことです。

    「控えめ」な子どもたちが「積極的」に変わる

    オーストラリアでは学校体験やホームステイといった、現地の方々との交流の時間がたっぷり用意されており非常に充実した日々でした。日本人は大人になると「恥ずかしい」という思いが先に立ち、つい躊躇してしまうような場面がありますが、生徒たちは若いからこその勢いで知らない世界に飛び込んで行き、様々な体験をしていました。その結果、学校にいる時には控えめなくらいの子どもたちが、帰国してからは自分がやりたいと思うことに対してしっかり主張して挑戦できるようになり、うれしい驚きです。私自身も、観光旅行では見ることができない学校や家庭の普段の様子にふれることができ、これまでの自分の人生にはなかった経験をしました。
    生徒たちは、帰国後は部活や学習など「日本の中学生」としての生活が待っていましたが、しっかり取り組めたようです。私も顧問である合唱部の指導に注力し、地区大会では優勝することができました。なお、今回積極的に役割を担った先生が顧問となっている部活動は、すべて大会で優秀な成績を残しています。運動部の顧問の先生は地域の大会と重なり大変かもしれませんが、両立することは不可能ではありません。

    日本の文化や言葉を再認識する機会

    公的な海外研修でも、一般的には自費で数十万円くらいの負担が必要となります。そのため、いくら生徒本人に意欲があっても、家庭の事情であきらめていることも少なくありません。生徒や学校側の経済的負担がなく、貴重な体験ができるということは、このプログラムの大きな魅力です。
    また、このプログラムは生徒たちを海外に連れて行き「海外は良い。海外のものを吸収しましょう」ということではなく、「海外の人々に日本の文化や言葉などを知ってもらう」という大きな目的があります。そのために、子どもたちと一緒に日本について再認識・再確認できるのも良いところです。中学生という頭と心が柔軟な時期に、このような目的をもって海外交流できるということは素晴らしいと思います。